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人生は一切なりゆき、行きがかり――ネコの虜、85歳と86歳が「自分勝手」の極意を語る下重 「私たちはどうして、これほどまでにネコに惹かれるんでしょうね。」養老 「人間と違って、ものをいわないからじゃないですか。ものをいったら憎たらしくなることもあるかもしれない(笑)。」現在80代半ば。敗戦によって、「世の中の正義」が一夜にしてひっくり返る理不尽・不条理を目の当たりにし、社会が押しつけてくる「ものさし」を根底から疑うようになった、養老孟司さんと下重暁子さん。「社会性などまるでないネコのほうが、よほど信頼できる」と養老さんは語ります。本書は、「90歳の壁」を目の前にしたお二人が、それぞれのネコ愛を基軸に、老いや病、日本社会が抱える歪(ひず)みなどについて縦横無尽に語る対談企画。しなやかに生き、素直に死んでいくネコたちの後ろ姿から、「生き物として、ラクなあり方」のヒントを素描する一冊です。
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出版社からのコメント
人生は一切なりゆき、行きがかり――ネコの虜、85歳と86歳が「自分勝手」の極意を語る下重 「私たちはどうして、これほどまでにネコに惹かれるんでしょうね。」養老 「人間と違って、ものをいわないからじゃないですか。ものをいったら憎たらしくなることもあるかもしれない(笑)。」現在80代半ば。敗戦によって、「世の中の正義」が一夜にしてひっくり返る理不尽・不条理を目の当たりにし、社会が押しつけてくる「ものさし」を根底から疑うようになった、養老孟司さんと下重暁子さん。「社会性などまるでないネコのほうが、よほど信頼できる」と養老さんは語ります。本書は、「90歳の壁」を目の前にしたお二人が、それぞれのネコ愛を基軸に、老いや病、日本社会が抱える歪(ひず)みなどについて縦横無尽に語る対談企画。しなやかに生き、素直に死んでいくネコたちの後ろ姿から、「生き物として、ラクなあり方」のヒントを素描する一冊です。